いがらし立青Web Log

つくば市議会議員いがらし立青(たつお)の活動日記。
 

Archive for the '命をまもるために' Category

12月議会に向けて
一般質問の準備をしています。

3点ほどの質問の1つとして
貧困問題を取り上げています。

やや固まりの大きなテーマなのですが
つくば市のレベルに落とすと
どういう問題があるのか、
ということを提起していきます。

とりわけ着目しているのは
一般的に貧困率が高いと言われる
ひとり親世帯についてです。

母子家庭については
国の制度として児童福祉手当があります。
これも、必ずしも十分ではありません。

さらには、父子家庭。
「男性は働いているから」という理由で
児童福祉手当相当のものはありません。

現在の社会状況では
本当に職があるのかもわかりません。
私自身、経営者のみなさまにコーチをしている中で
色々なお話を伺いますが
求人を募集すれば
応募がすぐに複数集まるような状況です。

この辺りの実態調査を
まず行う必要があると思います。
ひとり親世帯の状況を市が把握し、
どこの部分は大丈夫で、どこの部分は困っているのか。
就労状況、年収、生活ニーズ等を
できる限りきめ細かく聞き取りをして
必要なサービスを提供していく
きっかけにできればと思います。



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映画「ふるさとをください」
上映会に行ってきました。

障害者の作業所がやってきた小さな町の反対運動と
職員や入所者とのやり取りから
障害者とその周囲が抱える
様々な問題点を明らかにしていく秀作です。

僕は自立支援法関連を含めて
議会でも様々発言をしています。
そんな中で
遅遅として進まない問題の元凶はどこにあるのか、
ということを考えることが多くなります。

今のところの結論として
障害に対するリアリティのなさ、
というものが一つあります。

行政と話をしても障害について知らない。
議員(自戒を込めて)も障害者の実際の生活を知らない。
どんな苦労をしているか、
現実感を持って捉えることができない。

現場の苦労を
財政負担のバイアスがかかったメガネを通じてしか
見ることができなくなってしまっているような発言も、
数多く聞いてきました。

もちろん、当事者以外に本当の苦労を感じることはできないのですが
少なくとも想像力を働かせて
必要とされていることは何なのか、
できることは何なのか、
そんなことを考えていくことが
政治の役割です。

この映画、一人でも多くの方に観て頂きたい内容です。
議会でも上映してもらいたい。
働きかけをしていきます。



選挙がいよいよ近づいていますが
議員の任期は11月まであります。
だから今も僕は議員活動を続けています。

選挙前にそんなことしている場合じゃない、
なんてことを言っている場合じゃありません。

今日も生活で苦しんでいる人はいるし
明日の生活に不安を覚えている人がいます。
ということで、桜庁舎の障害福祉課に行ってきました。

ヘルパーの時間を昨年より削減された方と
担当課との面談への同席です。

医師からは24時間の介助が必要と
診断書をもらっている女性ですが
市が出した結論は
24時間どころか、
2時間ごとに介助が入れば大丈夫、
というようなものでした。

一番の問題点は
生活に本当に必要な部分しか
支給の必要性を認めていないことです。

具体的には
食事・排泄・入浴。

自由時間は自己負担してください、
という考えがあるように感じました。

「市は通常の生活が営めるようにサポートする」
という言葉がありました。

通常の生活って何でしょう?

食事と排泄と入浴だけして
ずっと家にいること?

「2時間程度はパソコン等の作業が単独でできると判断した」
という言葉もありました。

目の前の女性が実際に
5分ごとくらいにヘルパーさんのサポートで
姿勢を変えてもらったりしているのに?

僕は黙って話だけ聞いていようと思ったのですが
最後は意見を言わせてもらいました。

削減の圧力があるのはよくわかるし
担当課のみなさまも板ばさみなのはわかります。

でも、実際をもうちょっと見てほしい。
これでどうやって一人で生活するのか、考えて頂きたい。

障害者というくくり方で
平均的な支給(=最低限の支給)を考えるのではなくて
一人ひとりの人間として、
何が必要なのかを考えて頂きたい。

大体そんなことを話しました。

担当課の方も、理解して下さり
もう一度どんな介助が必要になっているか
実際に時間を過ごして
確認して下さる約束をしてくれました。

国が障害者自立支援法というどうしようもない法律を作るので
現場を守っている自治体の職員のみなさんも
本当に苦労しています。

でも、現場で苦しんでいる人を助けられるのは
この職員のみなさんだけです。

議員は威張ってはいても
実際の決定権はありません。

職員のみなさんが
ぎりぎりのところでどこまで踏ん張れるか。

そこにかかっています。



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来たる7月5日(土)、民主党副代表の岡田克也氏が
つくばクレオ前にて演説を
行います。
元厚生労働省の大泉ひろこさんと一緒に、
後期高齢者医療制度の問題点をわかりやすく話してもらいます。
(僕は当日の責任者ですが、少し話もする予定です。)

岡田副代表はカタブツと評されることが多くありますが
(同僚議員がバレンタインデーのチョコをあげても
送り返されてきたとか)、
今の政治に欠け落ちている
「誠実さ」にあふれている政治家です。

民主党のリーダーによる
つくば市民の皆様へのメッセージを是非聞きにいらしてください!!

日時: 7月5日(土)午後16時30分~
場所: つくばクレオ前
内容:「問題だらけの後期高齢者医療制度を斬る!」



あまり日記には書いていませんが
最近取り組んでいる問題の一つに
重度障害者入浴サービス、というのがあります。

文字通り、つくば市の重度障害者の
入浴サービス利用の補助です。

専門的な知識が必要だったり、
身体的な負担からも
実際の利用者や家族から大変有難がられている
仕組みです。

しかし、ここで問題があります。
このサービスは重度障害「者」対象です。

「者」というのは何かというと18歳以上です。
つまり障害「児」が対象にならない。

例えば中学生にもなると、男の子であれば
もう十分大人です。
それを全て家族だけで行うのは難しいし、
例えば呼吸器を付けていたりすると
慣れている方の力はとても大きいものです。

このサービス、現在つくば市では「者」のみですが
これを「児」にも広げて欲しいという声が
現場には多くあります。

市でどのような形で進めていけるか
担当課の方と話し合いをしています。

財政の制約もあるので
アンケートを取って、声が多ければ、
というような話がありましたが、
それだけでは解決しないと思っています。

なぜならこの種の問題は
母集団が必ずしも多くないからです。

アンケートを取って、
声が1件、2件しかなかったら
それはもと得られていないのかというと
決してそんなことはない。

逆に、数が少ないのであれば
その分財政負担もそこまで多くありません。

本当に必要としている人に、
必要なサービスを提供することにつながります。


生活保護の不正受給などと
とんでもない問題もあります。
そういう論外な悪質な人間を許さないのは当然です。

しかし、その例外を持って議論を
そらしてしまうことは同じように許されません。

行政サービスの本質の一つは
ニーズに対して適切に供給される点です。

そのニーズを把握する能力がないから
不正受給も必要なものもごっちゃに
してしまってはいけません。

やることは多いぞ。

(本題をそれますが、表記について
「障がい」がいいのか「障害」がいいのか僕はまだ結論が出せていません。
実際に障害を持っている方に聞いても意見が割れている印象です。
ので、もうちょっとこの表記を使い続けます。
こちらについてもご意見をお寄せ頂ければ幸いです。)



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つくばピンクリボンフェスティバル08へ
国際会議場へ。

ピンクリボン運動とは、
乳がんについてもっと知ってもらうために
アメリカで始まった運動です。

日本では乳がんにかかる女性は年間4万人以上、
乳がんで亡くなる方も年間一万人で
壮年層(30~64歳)女性の
がん死亡の一番高い原因になっているそうです。

講演では、読売新聞の記者さんで
現在も乳がんで治療中の
本田麻由美さんがご自身の体験をお話されました。

「もう治療法はありません」
と言われることが多いがん。

しかし、それは本当に治療法がないわけではなく
専門医師の問題、
医療保険制度の問題があるということです。

どういうことかというと、
他にも治療法は色々とある。
ただ、それが国際標準ではあっても
日本では承認されていない薬があったりする。

あるいは、そういう知識やスキルを持った先生も
あまり多くない。

そのために、「治療法はない」と
いうことになってしまうそうです。

助かる命が、保険制度の不備や専門医師の不足で
失われていってしまうことは
避けなくてはいけない。

女性が乳がんにかかりやすい年齢は40代。
子育て真っ盛りであったり、
仕事真っ盛りであったり。

そういう状況に置かれた女性を
少しでサポートすることはもちろんです。

そして、早期発見に向けた啓発。
乳がんは早めに発見できれば
それほど怖くはないそうです。

でも、30歳代、40歳代の方の受診率は
低くなっているとのこと。

茨城県の昨年度実績は
69093人
その後精密検査で
3236人
そのうち乳がん診断は
142人。

ここで問題なことに、要精密検査と判断された方の
562人は実際に検査を受けなかったそうです。

市町村検診、職場検診、人間ドックなど
乳がん検診を受ける機会は多くあります。
早めの対策で、一人でも多くの人が笑顔になるよう
僕もこれからできることを考えていきます。



これもちょっと前になりますが、
つくば市内にある障害者の自立生活支援を行っているセンター
「ほにゃら」に行ってきました。

ここにいらっしゃる皆様は
「たとえどんなに重い障害を持っていたとしても、
住み慣れた地域で普通に生活していけるような、
誰もが安心して暮らせる住み易い街づくり」を目指しています。

そこで活動をする一人の女性からお話を伺いました。
この女性は医者から24時間の介助が必要である旨の説明がされています。
しかし、24時間が必要なはずはないだろう、
という視点から、市としては13.5時間、別の制度を合わせても
17.5時間分の介護のサポートしかされません。

残りの時間はどうなのか。
夜喘息が出て、介助が必要なとき、
昼間様々な活動をするとき。

そういうときに、
余暇活動に関わる部分は自己責任だから
自分で負担しろ、というのは
僕は逆だと思っています。
あるいは、こういう活動をもってして
「障害者を使って金儲けしている」
という発想しか出てこないのも貧困でしょう。

この女性とは9月23日の日記で書いた、
雨音さんです。
その踊りを観て、僕は涙が止まりませんでした。

障害を持っていようと
どんな状況であろうと
必死に生きている命です。

四肢が動かなければどんな気持ちかわからない、
ふさぎこんでしまうこともあるかもしれない。

それでも、雨音さんは
踊ることで、
普通に生きている我々よりも
遥かに人々に感動を与えることができる。

ご自分も、生きる喜びを感じながら
人にも生きる喜びを与えている。

それをお決まりの「厳しい財政事情」で
とにかくサービスは抑制する方向で進められている。
そんなものは余暇だろう、と。

むしろつくば市は
こんなすばらしい活動をしている人がいるんだ、
と誇りに思っていいのではないか。

人の命、一生懸命に生きている命を支えること。
その周りで一生懸命に支えている人を支えること。

財布のひもをきつく締めることは簡単です。
もちろん無駄遣いを許さないのは当然ですが
財政改革の名の下にどんどん切られていくのが福祉であることは
各地で起きていることです。
そうやって「経費削減」のお題目で切り捨てるとき
現場で必死に生きている人の顔が見えているのか、
疑問に思うことが多々あります。

もし行政がその心を失ってしまうのであれば
そこで歯を食いしばるべきは政治しかない。
苦しんでいる人の声、がんばっている人の声を聞きながら
少しでも笑顔が増えていくように。

やらないくてはいけないことは、
いくらでもあります。
できる限りのことをしていくつもりです。



消防団出初式に出席。
今年も市内各消防団員のみなさんが勢ぞろいしました。

毎年思うことですが、
消防団は日本のボランティア組織のはしりのようなものです。
地域の人がいざという時は一斉に集う。
仕事中でも、サイレンが鳴れば駆けつける。
そのために日ごろから訓練をしておく。
そんな活動を地道に行っています。

式典のあとは、観閲式があり、
初めて参加することができました。
出初式は毎年成人式と重なっていたので
すぐ移動になってしまっていたのですが
今年はずれてくれました。

江戸の火消しのようなものを想像していたら
ちょっと違ったのですが
ずらっと並んだ消防車が
一台ずつ出発していく姿は頼もしいものでした。
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この人たちが消防の現場で命を守っているんだな
と思うと、気持ちも新たになります。

では、僕にできることは何か。
生活の現場で、命を守ること。
政策を通じて、命を守ること。

議員活動を通じて現場を見ることによって
日ごとにそんな思いが強くなっています。

つくばに笑顔があふれるように、
今年もはりきっていきます。



議会最終日。
議案数はすくない議会でしたが
先日の日記に書いた台町の区画整理(弁護士費用については賛成しました)、
公園の指定管理者などについての採決がありました。

後期高齢者医療制度について
廃止を求める請願が出ていました。
後期高齢者医療制度とは75歳以上の方が
国保や健保ではなく独立した医療制度に組み入れられる仕組みです。

インターン生の渡辺君がまとめてくれた資料などを参考に
僕はこの制度には問題点が多いと判断しました。
(詳細は後ほど彼にアップしてもらいます。)

別の形の制度を作る必要があるでしょう。
現在代替案について、民主党としても調査を進めています。
来年早々には公表できるものに
なっているはずですので
またこのページでお知らせします。

これで、今年の議会活動は終わりです。
しかし、議員の仕事は議会が終わっても
いくらでもあります。

今年も残りわずか、がんばっていきます。



09 23rd, 2007

何とも、すごいものを観てしまいました。

カピオホールで行われた山本早苗さんのダンス公演
「舞人(まうひと)」に行ってきました。
自然生クラブのみなさんと一緒の舞台です。

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自然生クラブhttp://www17.ocn.ne.jp/~jinenjo/
では知的障がいをお持ちの方たちが共同生活を送っています。

ホームページには
「筑波山麓を拠点に、知的ハンディのある人たちと共同生活をしながら、
有機農業を中心とした環境運動に取り組んでいます。
また、その生活から生まれた感性を太鼓や創作楽器を使って表現しています。」
とあります。

僕はこのページでも何度も書いているように
障害者自立支援法の問題点を議会で繰り返し指摘してきました。
7月の参院選の結果を受けて、
やっと法律は改正されそうな雰囲気が出てきました。

ただ、それは政策レベルの話。
ハンディを持つ方の芸術活動は、絵画やカードを見たことがあるくらいで
ダンスを生で観るのは初めてでした。

まず、驚かされたのはその舞いの大きさです。
彼らは素人などではなく、芸術家。
舞台の上で踊り手たちが、あまりの存在感を発揮しています。
動き一つひとつが、とにかく大きく見える。

一体この存在感はどこから来るのか。
彼らの命の大きさなのか。
自由な感性がこちらにビンビン伝わってきます。

そして、次の曲、アメージンググレイスでは、
四肢の不自由な女性、
雨音(あまね)さんが出てきました。

まず最初に、山本さんが舞台の上で体を横たわらせています。
介助の方に連れられた雨音さんは
山本さんの腕に抱かれます。

山本さんの腕の中で、
雨音さんは本当にか細く短い腕を
天に伸ばします。
必死に伸ばす。

涙がぼろぼろ出てきてしまいました。

その腕は、
意思を持って、天に伸びています。
生きる喜びを感じながら、天に伸びています。
生きる辛さも抱きしめながら。

途中、山本さんの腕から雨音さんは離れます。
そして、山本さんは舞台から凛として消えていく。
未練は見せずに離れていく。

一人舞台の上、
雨音さんはその腕を伸ばし続けます。
力を振り絞り。

息もつけない。目が動かせない。
ただただ目の前の踊り手に引き付けられて
涙と鼻水が止まりません。

僕は舞台を見たりするのがそれなりに好きで
最近はもう行けていませんが
留学時代は世界のトップの舞台も学生の格安チケットなどで
よく観に行っていました。

それでも、こんなに心を打たれたことはなかった。
感動という言葉だけでは表現できません。

生きる力というのは、こんなに強いものなのかと。
生きる力というのは、こんなに美しいものなのかと。

文章ではどうしても伝わらないのですが
キワモノのような踊りではありません。
ハンディへの同情とか、そんな次元の話でもありません。

美しいんです。
ひたすらに強く、悲しく、優しく、美しい。

世に芸術と呼ばれるものは無限にありますし
そのそれぞれ芸術としての意義を否定もしません。
ただ、今日の踊りほど魂を揺さぶる芸術に
僕は出会ったことはありませんでした。

振り付けは、
山本さんが雨音さんとの対話と質問を繰り返しながら
自然に生まれてきたものだそうです。
雨音さんは山本さんのところに初めて来たときに
「私、踊りたいんです!踊りたいんです!」と体中を動かして
言っていたそうです。

命の大きさが、その細い腕に宿っている。
わずかに動かすためにも大変な力がいるはずです。
それをもし弱さと呼べば、弱さゆえの強さ。
山本さんの言葉を借りれば「持たないものの強さ」。

芸術もつまりは、
その作り手そのものなのかもしれません。

小手先で奇をてらっても、
ちょっと目は引かれるかもしれませんが
そこに感動はありません。

魂を揺さぶるなどという言葉は
そう簡単に使うものではありませんし
実際にそういう機会は
日常でそんなにあることではありません。

今日の舞台には、それがありました。
ご一緒したみなさんも目を真っ赤にしていました。
ある踊り手の方は
「これはどうやってもかないません」とおっしゃっていました。

こんな舞台を観てしまうと
ごちゃごちゃ自分に言い訳なんかできなくなります。
自分の不運を嘆いてみるとか、
多分そんなことできなくなります。
そんなこと全部かわいらしいことに思えてきます。

一人でも多くの人に観てほしい。
若い世代に観てほしい。
生きる意味を感じなくなってしまった人に観てほしい。

でも、この公演は年に一回程度で、
来月はアイルランド公演だそうです。
世界各地で賞賛されているのは、
人の命に関するメッセージは
文化や宗教観を超えて根っこの部分では
同じだからかもしれません。
(山本さん自身の最後の踊りは、
そういった思いの込められたやはりすばらしいものでした。)

芸術家の方ほど、ショックを受けたようです。
あらためて、何ともすごいものを観てしまった。