いがらし立青Web Log

つくば市議会議員いがらし立青(たつお)の活動日記。
 

Archive for the '日独ヤングリーダーズフォーラム' Category

早稲田大学とベルリン日独センターが共催する
「地方分権の可能性とリスク-日独比較研究-」
という日独シンポジウムにパネリストとして参加しました。
先日参加した日独ヤングリーダーズフォーラムのご縁がきっかけで
お誘い頂きました。
image_262_r.jpg まず、日独の各大学からの専門の先生方による講演がありました。
正直僕はドイツの地方制度は正確にフォローしていなかったのですが
現状として、
・首長を公選制にしたのが90年代でまだ最近
・首長の公選により、公選された首長は、
議会に構わず市民協働に力をそそいでいるため
議会の影響力が低下している

との話がありました。

市民協働により政治に目覚めた市民が
次に議会という対象に意識を向けてもよさそうなのですが
あまりそういうことは起きていないそうです。

政治学の教科書っぽくいうと、
協働などのニューポリティクスには
議会政治などのオールドポリティクスを軽視する傾向があるとなっていますが
その通りに行ってしまっているというか。

パネルディスカッションでは、
そのような議論を踏まえて地方分権における地方議会の役割、
首長公選の意義などについてがテーマになりました。

僕は、
・補助金と税源移譲の議論の本質
・地方分権の受け皿になる覚悟と責任を
地方議会がまだ持ちえていない状況
・中央と基礎自治体の政策決定における立法密度の問題
(国会が中央省庁の意のままがんじがらめで法律を作るために、
自治体の裁量がほとんどなく、きめ細かいニーズに対応しづらい)
といった話をしました。

僕も時々パネリストとして発言をすることがありますが
この手のシンポでは「議論を美しくまとめる」ことに努力が注がれることがあります。
現場の人間を入れようとしたのは
主催者の方たちが「議論が美しい」
ばかりでは現場の問題は解決しないとお考えになったからではと感じます。

だから僕も、きれいごとや理念ばかりではなくて
実際の現場の具体的な事例を交えて話すことを意識しました。
ちょっとやりすぎたかも(笑)

それでも、終わった後は先生方から
「国庫補助金の問題は本当にその通りですよね」
「地方議会が何とかならないといけないからがんばってくださいね」
などとお声掛けを頂きました。

大きな物言いになりますが
博士と議員として、
アカデミアと現場をつなぐことも
僕の役割の一つだと思っています。
今まではどうしても足りない部分だったから。

余談ですが、プログラムに掲載された僕の肩書きが
「筑波市議会議員」となっていました。
パネル中に、「つくば市はもうちょっと有名だと思っていたのですが」
などと冗談を言ったのですが。

あとで聞いたところでは
早稲田の先生が平仮名で書いたものを日独センターが
気を遣って漢字に直したそうです。

これは当然のことなのかもしれませんが
世界では筑波研究学園都市、あるいは筑波大学のイメージが先行しています。
自治体としての「つくば市」もそこにくっついていくように
まだまだやることはたくさんあります。

つくづく、やりがいのあるまちだ。



09 10th, 2007

帰ってきました

Author: admin

先日つくばに帰ってきました。
やっぱり無条件でほっとします。

日独ヤングリーダーズフォーラムの
10日ほどのプログラムでは
少子高齢化をはじめとした人口動態の変遷について
多角的な視点から学ぶことができました。

大体、一つのテーマで10日間も使うなんて贅沢のきわみです。
各界専門家との集中的なディスカッションに加えて
ドイツ首相のメルケルさんとの面会や
昭恵夫人自らガイドしてくれての首相公邸ツアーなど
なかなかない機会も楽しませてもらいました。

詳細は折を見てアップしようと思いますが一つだけ。
前回の日記で、このフォーラムはベルリン日独センター主催と書きましたが
お金を出してくれているのは
ボッシュ財団というドイツの財団でした。
これは、きちっと書いておかなくてはいけません。

アメリカに行ったときもそうでしたが
いわゆるファミリー財団の活動の幅の広さには、改めて感心しました。
日本と単純に比較しても意味のないことかもしれませんが
とにかく寄付文化と社会貢献の形、選択肢の多さと
その活動の質に感ずるところは多くあります。

理想論を言うのは、非常に簡単。
でも、実際に動くことは難しい。
お金を出すことも、難しい。

もちろん、お金だけ出せばいいという話ではありませんが
お金も誰かが出さなくてはいけない。

有言実行、実負担。
政治に関わる上でも大切なことだと思います。
偉そうに勝手なことを言って自己満足するようなことだけは
決してしないようにしよう。

これからも、汗かいていきます。